香原料について

香原料について

香木の種類

香木とは広義には、樹木より採れる香料全般のことですが、通常は伽羅・沈香・白檀を指します

白檀

白檀科の半寄生常緑高木。芯材の部分から甘く清涼感のある香りがします。インドのマイソール産が最も良質とされています。殺菌、鎮痛など幅広く使用されています。

●産地
インド、インドネシア、オーストラリア

沈香

沈丁花科の常緑高木の中に樹脂が凝結して出来たもの。大変希少価値のある香木です。精神の鎮静作用に優れているといわれています。

●産地
ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアなど

伽羅

沈香の最高級品を伽羅と呼びます。ベトナムのごく一部でしか産出されず、
非常に希少且つ大変高価な香木です。沈香と伽羅の区別は香りの質、樹脂成分の違いです。

●産地
ベトナム

香の原料

竜脳

フタバガキ科の常緑高木より採取される白色の結晶。防虫剤として有名です。薬用としては去痰薬などに使用されます。

●産地
インドネシア

丁字

フトモモ科のチョウジ木のつぼみを乾燥させたもの。クローブと呼ばれ、スパイスとして有名です。薬用としては健胃薬や鎮痛剤に使用されます。

●産地
インドネシア、ザンジバル

桂皮

クスノキ科の植物の樹皮。シナモンと呼ばれ、スパイスとして有名です。薬用としては健胃薬など幅広く使用されます。

●産地
中国、ベトナム

大茴香

モクレン科の常緑樹の実。スターアニス、八角大茴香と呼ばれ、スパイスとして有名です。防腐剤、健胃剤として使用されます。

●産地
中国

藿香

シソ科の多年草を乾燥させたもの。パチョリと呼ばれ、香水にもよく使用します。薬用としては健胃薬や皮膚病の薬に使用されます。

●産地
中国、マレーシア

零陵香

サクラ草科の多年草の葉を乾燥させたもの。種の部分を風邪薬として使用します。また、スパイスとしても使われます。

●産地
中国

安息香

エゴノキ科の安息香樹の樹脂。去痰剤、防腐剤として有名です。薬用としては解熱、腹痛、鎮痛剤として使用されます。

●産地
ベトナム、インドネシア

甘松

オミナエシ科の草木の根、茎を乾燥させたもの。主に薫香用として用いられます。薬用としては健胃剤、鎮痛剤として使用されます。

●産地
中国、インド

貝香

巻き貝のフタを粉末にしたもの。生臭い香りが特徴ですが、主に保香剤として香りを安定させるために使用します。

●産地
アフリカ、中国

木香

ウマノスズクサの根。防虫効果もあり、鎮痛、消炎の薬効もあります。

●産地
インド、中国

椨粉

クスノキ科タブノキ属の常緑高木 樹皮を粉末にして線香の粘着剤や基材に使用されます。

●産地
中国、台湾、タイなど

炭粉

木炭などを粉末状にしたもの。煙の少ない線香の基材として使用されます。

●産地
日本、東南アジアなど

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